ルワ女-とあるルワンダで働く女子大生のブログ-

アフリカ(ルワンダとナイジェリア)で働いている日本人女子大生でした。憧れの新橋OL→中古車屋(24) アフリカの商売について綴ります。

社会人3年目の懺悔と、アフリカへの思い。

また久しぶりのエントリです。
ルワ女は日本にある中古車越境ECの会社で働いています。
職種で言うと海外マーケター・Webディレクターあたりの仕事です。


大学を卒業してから3年が経ちますが、当時思い描いていたことが今できるているかなとふと振り返りたくなりました。


大学卒業時、「成長できる環境で、社会性のある事業を、海外で行っている会社」で働きたいと考えていました。我ながら、ざっくりしすぎていて、それで面接していただいていたかと思うとスライディング土下座レベルですが、各観点から振り返ると、、、

1、今、成長できる環境で働いているのか?

当時の頭お花畑(今もその傾向があるが)なルワ女は、成長している業界で働けば、自分も成長するんじゃん?優秀な人と働けばそれに負けない!って思えて成長するんじゃん?的な感じで考えていました。

そもそも、成長できるってなんですかね。
ドラクエだと、レベルアップした状態ですよね。
レベルアップすると倒せる敵が増えて、最終的には世界征服です。

では、会社という小さい世界のなかで、それを征服できる人って、どんな人でしょう。
社長?長く会社にいる人?色々あると思います。
ルワ女が考える重要な要素は、こんな感じ。
・攻撃力高め(自分の強みを確立していて、その強みが組織の中で結構重要)
・守備範囲広め(色んなことハンドリングできる)
・人を動かせる(色んなことできるけど、自分でやるのではなくて誰かにやってもらえる)
その精度を高めることで、成長していくのかというとちょっと違う気もするので、
「自分にできなかったことができるようになる。」くらいに考えます。

そうするとどうでしょう。
ぶっちゃけわかりません。

海外Webマーケティングのこと、英語を実務で使えるようになったこと、国籍ぐちゃぐちゃな会社のメンバーと働く中でメンタルやられそうになったけどうまくやれるようになったこと(まだできてない)。
いくつかありますが、どうでしょう。
正直、Webマーケティングだけでなくて、もっともっと色々できるようになりたいです。

2、今、社会性のある事業を行っているのか?

社会性よりまず先に自分がメシ食えるかだろ。
どれくらい稼げるかだろって思うようになりました。
そして、社会性のある事業など言うわりに、ルワ女は社会性の高い人間ではないことはわかりました。

販売した中古車で、新興国における移動の解決になっているはずなので、社会性のあることだと思うのですが、もっと直接的に感じてみたいですね。

3、今、海外で上記に当てはまる環境で働いているのか?
一応、お客様は日本国外の方々です。
海外、特に新興国にいるお客様に対して商品を販売しています。

上記3点を振り返ると、とんでもない方向にずれているという訳ではなさそうです。
ただ、最近やはり現地に行きたい、いろんな国を飛び回りたい気持ちが更に強くなり、どうしたらいいのやら。という感じです。
おそらく、海外に”自分がいる”状態が重要なのかもしれません。

既視感のないものと移動が好きで、移動しているときの高揚感と、想定外を見つけたときのアドレナリンぶわあ。となる瞬間が大好きなのです。
ナイジェリアとルワンダのそれが最高に良くて、また行きたいなあと思っています。
でも、そんなことを言っているから、お前は危なっかしいから出張には行かせられないなんて言われるんでしょうね。
稼ぎに行くんだから、遊びではないので。

やりたかった仕事が他のメンバーにアサインされて、断腸の思いで思わず綴りました。人間的な未熟さを総合的に判断されての結果なのかなと思います。

なんで私に声がかからなかったのかではなく、
もう少し爽やかに働けるように心がけよう。
負の感情は表に出してはいけないです。
トリプトファン飲んで、元気だしておこうと思います。

もうちょっと頑張れるかな。
環境変えていきたいですね。

アフリカのスポーツビジネス -感動をお金で買うことは彼らに必要なのか?-

久しぶりのエントリです。

 

ルワンダから帰国後、新橋OLを嗜み、現在は中古車屋さんで働いています。

女子大生だったルワ女は、イラ女(今の彼はイラン国籍なので)になったりしてます。

 

さて、最近また幸いにもアフリカビジネスに関わっているので、どうしたらアフリカで稼げるかの疑問に関するアウトプットの場として本ブログを再開したいと思います。

 

日本のサッカーの楽しみ方とルワンダ・ナイジェリアのサッカーの楽しみ方の違い

 

「感動」や「非日常」がキーワードか?

日本でなぜ私たちがサッカーの試合に行くかというと、

ハラハラ・ドキドキを味わう、つまり感動したいからでしょう。

一体感味わうために、ユニフォーム買ったり

現場の臨場感を味わうために、チケットを買いスタジアムに行く。

つまり、感動したいから、対価を払うのが日本でしょうか。

 

「メインは賭け」がルワンダ流か。

ルワンダにいたとき、昼間からオジサンたちがペンをもってたむろっていたので、
何かと思えば、サッカーの試合に賭けていました。(友人同士で賭けているわけではなかった)

記憶がかなりあいまいですが、1口100RWF(≒14円)から。
サッカーチケットの値段は最近だと以下が定価みたいです。

Match Tickets:

 

「賭け+殺気立つ」のはナイジェリア流。

ナイジェリアの場合は、賭けサッカーがIT化されてますね。
以下のようなサイトを通してWeb上で賭けられる!1口50₦から(≒27円)。

http://www.bet365naija.com/frame.jsp?openpage=sport

 
そして、彼らの多くはAlways三丁目の夕〇のように、一つのテレビに群がって真剣にサッカーの試合をみます。ただ、ノスタルジックな気持ちにはなりません。たしか、W杯フランス対ナイジェリア戦の時。いつもがやがやしている近所がシーンとなり、町を歩くのが怖かった覚えがあります。
ちなみに、ナイジェリア代表のオフィシャルユニフォームはスーパーで定価1万円弱ほどで販売されていました。

 

上記の例からわかることは、試合の結果だけでなく、自分の懐に戻ってくるお金も影響することが日常的である。アフリカでは単に好きなチームが勝ってうれしいだけでなく、自分も遊べて、儲かる。より稼がせてくれるチームなら好きになる。ということでしょうか。

 

すると、アフリカでプロのチームにお金を落としてくれる仕組みを作るには、

顧客が感動するだけでなく、遊べて稼げることが必要。

そのためには、やはりチームは試合に勝てる、つまり強いチームであることが

アフリカでもまず重要なのでしょう。

遅くて高い。。。ルワンダのビジネス。

「お客とるきあるのか?」と思わず言いそうになる。
彼らと取引すると、日本の30倍進むのが遅く、値段は日本より高くなる。

 

ナイジェリアはインフラが整っていないから、進むのが遅かったけれど、
がめついと感じるほどにやる気は見られた。
ルワンダは、インフラも整ってないし、人々が穏やかすぎるからか、
やる気がまるで見られない。
ルワンダもナイジェリアも、東アフリカ、西アフリカそれぞれで一番の経済成長率を誇っていますが、ルワンダの緩さにはめげそうです(笑)

 

ルワ女は、現在RuiseB Rwandaの店舗運営に関わっています。
RuiseB Rwandaのルワンダの認知度向上施策の一貫として、
名刺型のフライヤー作成を行っておりました。
印刷するために、街に出かけたのですが、
まず条件に合う印刷屋がみつからない。
両面印刷で名刺一枚200フランとかいうんですよ?(約30円)
100枚で20,000フラン約3,000円です。
しかも、データ渡しでも勝手に変更したり、印刷の仕方がわからなかったり、、、(笑)

 

ようやく1件、交渉の結果10枚で800フラン(約115円)で
やってくれる所を見つけました。(ただし、名刺型にカットするのは別料金、、、)
印刷する紙のサンプルを見せてもらって、
光沢のある高級感のある紙を用意してもらうことにしたのですが、
「今は、その紙がないので、探しておくよ。」と。

 

データの細かい変更があったので、了承し、
2日後また向かいました。

ルワ女「紙は見つかった?最終版のデータを持ってきたよ!」
「紙はない。ちょっと待ってて見つけてくる。」
ルワ女「・・・・。(探しておくって言ったのに)」
15分後。
「その紙がなかった。こっちの紙でもきれいだよ。」
ルワ女「・・・・。(お、おう。)」

以前、依頼した紙は、オーナーと相談して決めたため、
私の一任では変更できず、再度持ち帰ることに。

 

結局、新しく提案してもらった紙で再度依頼したのですが、
そんなこんなでデータを印刷してもらうのに5日もかかってしまいました。
日本だったら2時間で終わるタスクなのに、
アフリカタイムとはいえ流石にムダが多すぎやしませんか(笑)

 

何故こうなってしまうかというと、今回の場合は、
(印刷屋の)探索コストがかかるため、比較的条件の良い所を一度見つけると、
それ以上は探索せず、そこに依頼してしまうから。
こっちは、○○といったらここ!的な選択肢がなく、た~~くさんある印刷屋から、
いくつかあたって一番条件のいいところを選ばないといけないのです。

 

つまり、競争はあるようでなく、消費者の立場が弱いため、
サービスの向上はまだまだ見込めない。
こうした環境で、価格イノベーターや技術イノベーターが参入してきたら、
まだ状況が変わるのかもしれませんね。
そして、まだまだ未開拓で、参入できる分野が沢山あるから、
こっちでビジネスするのは面白いのだとと思います。

ゆとりとルワンダジェノサイドメモリアル

ルワンダと聞くと「虐殺」を思い浮かべる方も多いと思います。

 

ルワンダを選んだにも関わらず、
私は、虐殺や和解といったキーワードにはあまり興味はなく、
それについて深堀りしようとは思いません。

ですが、やはり、ルワンダに来たからには、ジェノサイドだろうと思い、
行ってきましたジェノサイドメモリアル。

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地方にもいくつかありますが、キガリ市内には、キヨブという地域にあります。
メモリアルは、①ルワンダのジェノサイド、②ジェノサイドで亡くなった子供
③他国のジェノサイドの歴史 の3つのパートにわかれています。
ジェノサイドの歴史から、実際に被害に遭われた方の遺影、
遺留品や骸骨も展示してあり、生々しい印象です。
因みに、イギリスのNGOが設立に関わったらしく、内装はスタイリッシュ。
お土産屋さんやカフェ、庭園みたいのもありました。
展示だけでも、ゆっくり見たので2時間弱くらいかかってしまいました。


感想は「後味が悪い」。
「こんな大変でかわいそうなことが起こったんですよ。」
と淡々と悲惨さを伝えている感じで、
日本で夏にやってる戦争映画見ているみたいでした。
復興についてもフォーカスしたら、
「ルワンダも未来に向けて頑張ってます!」感が伝わって応援したくなるのに、、


すごい失礼な感想ですが、何故そう思うのかというと、

 

私は、生まれた時から戦争は無関係で衣食住も整っており、
幸せな環境で生きてきました。
(バブルがはじけた直後で、失われた20年なんて言われてましたが)
そのような環境で育ったからか、
イマイチジェノサイドのような大変悲惨な事実は、感情移入ができない、
というか自分に投影できなくて、現実味を帯びず、
まるで「物語」のようなのです。

ただ、おそらく、ルワンダの方にとっては出来ることなら、
忘れたい事実かもしれません。
でも、悲惨なできごと程、忘れないようにしなければいけない。
だから、ジェノサイドのような悲惨な事件が起こった事実、
背景とその結果を把握すること。
二度とそのようなことを起こさないように自分なりに
解決策を考えるきっかけを与えることが、
このメモリアルを訪れる意義なのでしょう。f:id:fumiaoki:20141118062852j:plain
△メモリアルからキガリの町を一望できます。美しい町並みです。

余談:アフリカは意外に近かった。

アフリカというと、訪れるのが困難なほど遠いイメージはないだろうか。
確かに、日本からみると遠い。
だが、思っていたより簡単にすぐ行けるものです。


ルワ女が最初に上陸したアフリカ大陸の国は、ナイジェリアでした。
ナイジェリアは、アフリカの中で最も危険な国と言われ、
アフリカの中の中国のような位置づけです。

2国目は、ルワンダ。
ルワンダは、アフリカの中で最も安全な国と言われ、
アフリカの中のシンガポールのような位置づけになろうとしている国です。

入国までどのようなプロセスだったかというと、
チケットとる。

ビザとる。

場合によっては予防注射。場合によっては保険にはいる。
以上。でした。
ビザをとるのに、インビテーションレターが必要なので、
それの入手に手間取るかもしれませんが、
私の場合はナイジェリアのビザ取得は1週間、ルワンダは3日くらいでできました。


移動時間については、
日本からナイジェリアは約24時間、ルワンダは20時間ほどでいけちゃいます。
東京から広島まで夜行バスで24時間かかると考えると、
そんなもんかと思いませんか?

おそらく、日本にいる身として、アフリカがすごく遠いと感じるのは,
やはり心理的距離感の影響が大きいと思います.
日本人にとって、アフリカは「貧しい」とか「未開発」などのステレオタイプが
強い地域の一つであり、日本とはまったく違う印象があるでしょう。
ですが、一度でも訪れてみれば、そんなことあるけどないことがわかると思います.

「貧しい」?
確かにお金がない人は多い.
だけれども、ナイジェリアの人もルワンダの人も、限られた資源の中で、
それを受け止め、楽しそうに生きています。
日本から来た私は、彼らをみると何をもって貧しいとするかだよなあと思うものです。

「未開発」?
日本がしらない内に、中国を始め、欧米諸国が既に入っています。
(ルワンダはまだまだですが、中国は既に入っています。)
日本のイオンのような買い物できる場所だって、きれいなレストランだってあります。
ただ、日本と比べるとやはり不便だし、参入する余地の大きい分野は多数あります。


アフリカはもう遠い国ではない。
遠ざけているのは、無知と無関心であるため。
極端ですが、東京から広島行くくらいの、身軽さで行くことさえ可能な国であると
私は思います。
しかも、最後のフロンティアと言われる大陸を何もしらず興味がない状態でいるのは、勿体無いことではないでしょうか。

 

 

ルワンダの不思議③働かないのか、働けないのか。

「仕事がない。」

日本でも良く聞きますが、ルワンダでも良く聞きます。
見ず知らずの外国人である私に、
「仕事を探しているのだが、何か紹介してくれよ。」
と尋ねてくるくらいですから、深刻ではあるのでしょう。


しかし、平日の昼間、街を歩いてみると、ゲームを楽しんでいる人もいれば、
ぼーっと座っているだけの人もいます。
就職難な訳ですから、学生は一生懸命勉強しているのかと思い大学の講義を覗くと、
ノートなければ、ペンもない。
いじっているのはスマホで、What's upをカチカチ。(メッセージ用のSNSで日本のLINEです。ルワンダではWhat's upが人気のようです。)
ただ、寝てる人はいませんでした(笑)

困ってるはずなのに、何故か必死さがない。

というか、本当に困っているのか?という印象。
理由は、「稼げたらいいけど、まあ稼げなくてもいいよ。でも、ご飯食べられなくなるのは困るなあ・・・」くらいに考えている方が多いからでしょう。
でも、海外諸国はそんな国に多額の援助しています。
ルワンダは、歳入の約31%は、海外からの贈与で成り立ってる国です。
(国のお金の3割を海外からもらってる訳です。)
そんなことを考えると、「もうお金なんてくれてやるなよ。」と思いませんか?

 

勿論、一生懸命働いているのにお金がなかったり、
小学生くらいの子供が100フラン頂戴など言ってきたりする現状はあります。
ただ、そうした貧困、つまり格差の負の影響を受けている人たちがいることは、
日本でもあまり変わらない、というか社会主義でなければ、
どこも似たような状況はあるでしょう。

 

だから、アフリカだから~、ルワンダだから~といって、
援助しかも贈与してしまっては、
その国がいつまで経っても甘えてしまうのではないでしょうか。


雇用問題は、多数の社会問題にかかるボトルネックであるとルワ女は考えています。
解決のためには「援助より投資」がやはりキーワードになると思います。
ただ、投資にはそれなりのペイを求めますが、ルワンダは正直あまり見込める分野はないでしょう。

だからといって、
「貧困が深刻です。助けてください。。。かわいそうでしょ?」
「投資してもむしろマイナスになりそう。。。お金くれてやるからそれでいいだろ?」ではなく、

対等な立場になるようお互い努力していくことが重要ですよね。


ルワ女も、これからビジネスを通して色んな国に関わっていきたいです。

 

 

 

ルワンダの不思議②なさすぎる娯楽。

 
タバコ吸う人は皆無だし、お酒を飲む人も少しはいるけどほんどが男性で、
酒飲みの女性なんて見たことない。

現地の方はクラブなんて行かないし、何を楽しみに生活しているのかわかりません。
ただでさえ、政府にあれやれこれやれと言われいて、真面目な人たちが多いため、
仕事も一生懸命やるし息が詰まると思うのですが、暴動もないし、
騒いでいる若者もない。

 

こちらの人たちの生活を見ていて、しいて言う娯楽は、
協会へ行くことと金曜日の午後にあるスポーツデーくらい。
(ルワンダでは、金曜日の午後はスポーツをすることが決められており、
金曜日は半日しか仕事をしません笑)
平日は仕事をしたり、しなかったりして過ごし、金曜日の午後にサッカーして、
土曜日か日曜日に協会行って、「あ~、楽しかった。」で済んでるんですよね。
それで、リラックスしていられる理由が私からしてみれば不思議なのです。

おそらく、仕事が基本的にストレスフルではないからなのかもしれません。
こちらの人とビジネスすると「客取る気あるのかしら?」と思う程に、
マイペースだと実感します。
(それが、アフリカタイムでこちらでビジネスするには不可避ですが、、、笑)

日本の多くの社会人は、平日「あ~、もう無理。」って思うまで頑張って、
平日遊ぶ体力もなくなる方も多いでしょう。
そこまではいかなくとも、仕事に多少のストレスを抱えている方が殆どだと思います。
それと、比べるとルワンダはある意味健全だとも思いますが、
今の日本にあるような娯楽を彼らが知ってしまえば、暴れそうです笑


ルワンダののどかで、穏やかで、何もない今を見ると、
今後発展・開発する余地は沢山ありますが、
もうこのままでもいいのではないのかなあ。とも思ったりします。

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▲ルワンダの中心地。歩く人は多いですが、歩みはゆっくり。