ルワ女-とあるルワンダで働く女子大生のブログ-

アフリカ(ルワンダとナイジェリア)で働いている日本人女子大生でした。憧れの新橋OL→中古車屋(24) アフリカの商売について綴ります。

ルワンダの不思議①ほんとにあったグッドガバナンス

アフリカっぽくない

ルワンダに来た最初の印象は、「アフリカっぽくない」でした。
ナイジェリアしかアフリカ大陸にある国を知らない私ですが、
東アフリカに精通している方や、
某政府機関の方なども同じ様なことを仰っていたので、
皆さん同じような印象を受けているのでしょう。

何が「アフリカっぽくない」というと、カオスさが足りない。
街は綺麗で整然としている(道にゴミがほとんど落ちていない!)し、汚職も少ない(これすごいことですよ!)、人々も落ち着いている。
途上国で、経済的に貧しいかもしれないけど、どこか先進的なのです。

なぜ、このような状態なのか。
理由はいくつも挙げられますが、「政府のリーダーシップの強さ」が特徴的です。
ルワンダは、統治がもんのすごく良く効いているのです。
例えば、警察。
駐車違反で罰金になってしまったとします。
ナイジェリアや他の途上国では、基本的にその場ですぐ精算できますよね。
(警察官への賄賂も請求されることも多いかと思います。)
しかし、ルワンダでは、「その場で精算はできないので、免許証を没収します。後ほど、税務署に行って罰金を支払って下さい。」なのです。
こんなこと他のアフリカ諸国であるのでしょうか?

しかも、政府が突然条例を出したりします。
このブログに前出しましたが、トタンを新しいものにしろ!とか工場地帯を移動させるのでどいて!とか。
そんなこと言っておいて、お金をださねばならないのは国民なので彼らも大変でしょう。
でも、ルワンダの人たちは、それに出来る限り従おうとするのです。

傍からみれば、よくまあこんなにも政府から締め付けられて、
我慢できるなあと思います。
ですが、きっと20年前の虐殺を受け、政府から強く変わろうとして、国民も変わりたいっと思っているのではないでしょうか。
ただ、実現可能性が低い場合でも、突っ走ろうとしてしまう政府らしいので、
そうした場面で他の国が口出して行けばいいなあと思います。

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▲首都キガリの道。ゴミがほとんどないです。

ルワンダは紙袋社会。

ルワンダではビニール袋が使えません。
何を買っても、紙袋に入って渡されます。(流石にチーズや肉の小分け袋はビニールにいれてありますが。)

 

理由は、ビニール袋の使用の禁止が国で定めされているからです。
なぜ、禁止されているのかというと「土に帰化しないから」です。

日本の場合ゴミの焼却場が機能しているため、
ビニール袋等も燃やすことが出来て、ゴミは蓄積しません。
(ただし、灰の問題はありますが。)

 

ルワンダの場合、土地も狭く、ゴミの焼却場などありませんので、
土に帰化しないものは、ゴミとして溜まったままになり、
ただでさえ狭い土地がゴミだからけになってしまいます。
そこで、ルワンダ政府は、2005年にビニールの使用を一括廃止にしました。

 

それ以降、ゴミを捨てる袋も紙袋、スーパーで買い物をしても紙袋。
輸入品も規定に合わないビニール製品(食品を個装するビニール袋も含む)は、輸入できなくなりました。
それを受けて、実際に進出する予定だったポテチの会社?が商品を出せなくなってしまったこともあったそうです。

 

日本から来た当初、ビニール袋がない生活なんて不便だろうなと思いましたが、意外に困りません。
むしろ、紙袋の方がおしゃれな気もします。(笑)

ただ、今ルワンダに出回っている紙袋は茶色一色。
スーパーによっては、自社のロゴを入れていますが、やはり少し地味な印象。

日本なんかは、紙袋もマーケティング試作の一つですが(服屋のショップバックが代表的)、ルワンダではまだそういうことはしばらく出来ないでしょうね。

その代わり、印刷技術が向上して、複数色の印刷もコストがかからないようになれば、今はただ使っている紙袋も、良い宣伝ツールになるのではないでしょうか。

ルワンダごはん!ルワンダの伝統料理!

悪いが、ルワンダに感動する料理はない。
ですが、ルワンダの伝統料理はなかなかハマる味。
滞在経験のある人には、また食べたくなる時があるのではないでしょうか。

 

ウガリ

 コーンミールキャッサバの粉をで練って作る。水分を含ませる度合いによって団子状から状のものまでさまざまなバリエーションがある。アフリカ東部では主食とされる食物であるウガリは、地域ごとに食べ方の違いがある。(出典Wikipedia)

よく「味のないお餅」と例えられます。味は本当にないので、スープをつけて食べます。スープといっても、さらさらしたものではなく、キャッサバの葉ベースにお肉や魚を入れ煮込まれているので、食べごたえがあります。

ナイジェリアはフフと言って食べていましたね。
スープもルワンダより種類が豊富で、肉や魚は自由につけてました。

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▲ウガリ。腹持ちがとても良いです。


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▲スープ。これはキャッサバの葉をベースに、肉をいれて煮込まれていて「イソンべ」といいます。

 

 

エジサフリヤ

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おそらく、エジサフリヤという名前です。
トマトベースに、ヤムイモや人参、ジャガイモ、牛肉などが入った煮込み料理です。
油を使用していないため、お腹に優しい料理です.

ルワンダは煮込み料理が多い。そして、現地の方は、時間をかけて、形が崩れるまで煮込む。
(東アフリカはどこもそんな感じですかね。。)
そんなルワンダの食文化の背景は、食物の保存が効かない環境も影響すると思うのですが、何が大きな要因なのでしょうか。


 

ルワンダの協会~祈るだけが教会ではない!~

毎週日曜日の午前。
ルワンダ人のほとんどは、自分の持っている一番良い格好で協会に行きます。
ただ、ナイジェリアと比べると、ルワンダ人の格好は地味な印象。
ナイジェリア人は、民族衣装を着ている人が多く、
そうでない人はドレス?みたいなスーツみたいなしっかりした格好の人が多い。
民族衣装も頭部にバラのような飾りをつけて、ど派手!!キラキラ!!って感じです。

 

ルワンダは、民族衣装を着ている人は10人中3、4人くらい。
シャツにスカートだけの格好の人もいました。

着飾っている衣装を比べるだけでも、国の豊かさが表現されるかもしれませんね。

 

さて、ルワンダにおける協会の役割は2つ。
(ナイジェリアでもそうでしたが、、、)
一つは、祈りの場。
もう一つは、社交の場。です。

 

日本人の私には、あまり理解できませんが、
聖書を持って、先生から教えを乞うて、ハレルヤ!と祈る。
神のために、歌い、踊ります。
それが、祈りの場としての役割。

 

社交の場。というのは、教会で出会った人と良いコネクションが築けて
自分のビジネスに役立ったり、奨学金がもらえたり、結婚相手を見つけたりするためにも使われている。ということです。
だから、自分を良くみせるため、自分の持っている一番いい格好で教会に行く。

 

日本なら、異業種交流会や街コン、その他イベントが目的別にあって、
毎週どこかしらで開催されますが、ルワンダではそういった出会いの場がありません。職場を持たないその日暮らしの人も多いため、コミニティーといったら近所付き合いくらいしかない人もいます。

 

今はまだ、教会に行く人も多いですが、リベラルが広まると
行かなくなる人も増えるでしょう。(ルワンダはまだまだでしょうけれども。)
教会にいかない人にとっても、人と出会ったり、
娯楽的なものにニーズはあるはずです。
そうした時、日本で既に確立されているようなイベント産業も、
儲かるかもしれないですね。

エジプト、中東展in ルワンダ

エジプト・中東展(エジプトや中東の商品の見本市)がルワンダで開催していたので、行ってみました。
感想を一言で述べると、「エジプト・中東展ではなかった。」ですね。
日本人は騙されないと思いますが、ルワンダの人が「これがエジプト・中東かあ!」
と認識してしまったら残念だと思います。

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▲万能カッターと売り子のお兄さん。

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▲エジプトの置物?キラキラ感がエジプトを感じさせます。


何が違うかというと、Made in China or Koreaの商品が半分くらい占めているのです。
例えば、イヤリングやネックレスの外箱?には思いっきりMade in China の文字が。。。
小さな体育館くらいのスペースでしたが、
万能カッターの実施販売が4ブース程もあり、その万能カッターはシンガポールからの輸入品でMade in china。(笑)


勿論、エジプト・中東展と謳っているだけに、
ピラミッドやスフィンクスの置物があったり、中東系の方が売り子がしているブースもありました。
しかし、全体の5割強程しか、エジプトまたは中東から持ってきたものではないようでした。後は、キガリのスーパーでも売ってるものも。。。

ではなぜ、ブースに店舗が入らないのか。
おそらく、ルワンダに輸出してもメリットが少ないからではないでしょうか。
そして、ルワンダ側の招聘力も弱い。
ルワンダはまだまだ購買力も小さく、人口も他アフリカ諸国と比べると少ないため、
マーケットは小規模です。

ルワンダは製造も資源もない国ですし、ビジネスとしてあまり魅力のある国ではない印象です。
(アフリカの中では大変安全なこともあり、投資先として近年注目もあびせようと日本ではしているようですが、、、)

小国かつ内陸国。
貿易が難しい状況の中で、他国にメリットを示すためには何をルワンダは押すのでしょうか。

ルワンダの治安。

ルワンダに慣れてしまったら、他のアフリカ諸国に行ったら速攻で死にそうなレベルでルワンダは安全です。

物取りのような軽犯罪はあるものの、夜中に女性が一人で歩いているし、
カバンを置いておいて離れても盗られない。
そんな状況なので、日本と同等もしくはそれ以上に安全な印象を受けます。

タクシーはバイタクも余りふっかけてきません。
ただ、ムズング(外国人)価格という制度があるらしく、バスなどが現地の人よりは少し高い時もあります。

 

金銭的には貧しい国なのにも関わらず、これほどまでに治安が安定しいているのは何故か。
一つは、政府の指導力?の強さがあります。
ルワンダ政府は、外国人に手を出してはいけない!ような規則があります。
ルワンダは他国からの寄付や援助でまかなっている国なので、
外国人に手を出してら、自国に援助をしてもらえなくなる。
だから、外国人には手を出さない。ということが認知されているようです。

また、ジェノサイドも関係の強い要因なのではないでしょうか。
ジェノサイドの悲劇を二度と起こすことがないように、
人々は衝突を避けます。
相手を否定するような言葉を直接言ってはいけない。と決められている程です。

日本が安全な理由は貧しい人がいないからだ。という記事を見たことがありますが、
ルワンダでは金銭的に貧しくとも、相手に危害を加えようとはしません。
治安の面からも、ルワンダの特異性が伺えますね。

 

ルワンダの外食産業

日本人がいない。
中国、韓国、日本料理、イタリアやエチオピア料理など、
数は少ないですが様々な種類のレストランがルワンダにはあります。
ただ、日本人のレストランはありません。

 

ナイジェリアも、韓国人経営の韓国料理屋、中国人経営の中国料理屋はありますが、日本食はあるのに「日本人が経営している」日本料理屋はありません。

日本料理屋が少ない弊害は、地味に大きいと思っています。
韓国や中国は、自分自身がその土地に根付き、食も含め生活の部分から
じわじわ~っと自国の文化を広めていく印象です。
すると、その後の応用が速いし、現地の人がその国のステレオタイプを理解しているイメージがあるんですよね。
それがあると親近感があり、関係を築きやすくなるのではないでしょうか。
だから、独自の食文化が現地に広まっていると、他のビジネスも発展しやすいのかなあと思います。
(食文化とビジネスってあまり関係ないですかね。。。)

 

食文化が発達しない。
対して、ルワンダ人が経営しているレストランは、
ここは、芋。ここも、芋。こっちも、芋。全部、芋。
違うのは大きさか?というように、メニューはほぼ同じです。

 

それは何故か。ルワンダで食文化が発達しなかった背景に関わります。
ルワンダは、穀物が育ちにくく、種類も多くありません。
そのため、ルワンダの人たちは昔からその日口に出来るものがあれば良い
という生活をしていました。
だから、同じものしか食べられない。工夫する暇もないような環境だったのです。
ですから、ルワンダ料理はバリエーションもなく、
あまり凝ったものはないのです。


今後、近代化し、食習慣も変わっていくでしょう。
しかも、ルワンダでは現在、店舗数が少なく選択肢が少ないため、
大きなポテンシャルを持っているのではないでしょうか。
(アフリカ諸国を大きなポテンシャルがあると称するのは月並みですが。)